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11/8にCodeforJapanSummitにて行われましたCIVICTECH部門賞の決勝戦のレポートをお届けします。

 

CIVICTECH部門賞とは、テクノロジーを通し市民の抱える課題の解決するアプリやサービスを募集した部門賞です。 課題の大小は問わず、応募時点の継続可能性は問いません。 市民の課題と向き合い、適切な解決方法を示す作品を求め、募集しました。

カテゴリ賞を受賞した4作品、オンライン審査にて選出された上位3作品、各地のCIVICTECHハッカソン(北陸、生駒、会津)のCIVICTECH賞作品3つの合計10作品でのプレゼン対決となりました。

 ※カテゴリ賞とは以下4つ

  ・オープンデータ賞

  ・オープンデータパートナー賞

  ・CIVICTECH for Business賞

  ・CIVICTECHfor Citizen賞

 

運営パートナーとしては、Code for Japan、一般社団法人オープン&ビックデータ活用地方創生推進機構、総務省にご協力いただいている賞になります。

 

見事CIVICTECH部門賞を獲得したのはこちらの作品です!おめでとうとざいます。

 

今回の審査はこちらの3名の方にお願いしました。

左から
 ・福島 健一郎 氏(一般社団法人コード・フォー・カナザワ 代表理事)

 ・東 修作 氏(Georepublic Japan/OKJ及びOSMFJ事務局長)

 ・柴田 重臣 氏(Teorem LLC 代表/Code for Ibaraki)

 

審査基準は以下となり、特にCIVICTECH度というものを重視しての審査となりました。

 ・アイデア(独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性)

 ・完成度(実用性、ユーザビリティ、エンタテイメント性)

 ・デザイン(芸術性、優れた表現技法)

 ・CIVICTECH度(市民の課題を解決する。CIVICTECHの概念を広くしらしめる。地域でエンジニアの活躍するフィールドを創りだす)

 

 

それでは早速、部門賞を獲得し、決勝への切符を手に入れた作品からご紹介していきたいと思います。

■作品紹介

<CivicTech部門賞>

④千葉市お祭りデータセンター by Code for Chiba(CIVICTECHfor Citizen賞)

http://hacklog.jp/works/4799

千葉市で、いつ、どこで、どんなお祭りが行われているのかを簡単に探すことのできるサービス

 

ターゲットは、地域に住んでいる方達なので、とにかく簡単に使えることを目指し、よくあるシチュエーションについては、1クリックで見ることができるようにしています。トップページには、今週開催される祭りの一覧を表示し、自分の住んでいる地域の祭りが知りたい!、今日祭りに行きたい! 週末祭りに行きたい! に応えるため、これらをダイレクトに行えるようにボタンを配置しています。
Code for Chiba として、最初に完成したサービス。データは、本サービスの企画段階から千葉市の職員の方にも参加してもらい、町内会のお祭り情報をオープンデータとして作成してもらいました。

作品内容だけでなく、データ作りのところから行政と一緒にやっている点が、CIVICTECHらしいと評価されての受賞になります。おめでとうございます。

ただ、決勝ではPPT資料ですませるのではなく、ちゃんと動くものプレゼンの中に組み込んで欲しいなー。

 

 

 


続けて、CIVICTECH部門賞の決勝に勝ち残った全ての作品を紹介したいと思います。

 

①Code for 阿波おどり@徳島市(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/3671

阿波おどりで連(おどりグループ)の位置がリアルタイムで分かるアプリ

 

阿波おどり期間中は、街に点在する演舞場に連(おどりグループ)が移動し、踊りを披露します。 連ごとにさまざま特徴があり、追っかけをする根強いファンも少なくありません。 なので『連の位置がリアルタイムで分かるアプリ』を作りました!

街の幾つかのポイントにビーコン機器(iBeacon、Eddystone)の設置を行い、のビーコンを連員の方が持っているスマホが受信し、位置情報を送信するという仕組み。GPSは使用せず省電力&プライバシーに配慮しました。

振り返りとしては、アプリとビーコンは想定どおり動きシステム的には成功しましたが、協力してくれた連は32連で網羅率は3%、場所の設置網羅率は20%とサービスとしては不十分であり、来年はサービス面を強化して実施していきたいとのことでした。

アイデアソンから実施までの期間が短いのに、形にし、実施したのはすばらしいと思います。そして、徳島ならではの魅力をさらに引き出すというアイデアについても、とても地域特性がでていていいなと思った作品です。

 

 

 


 

②鎌倉今昔写真(オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/5135

画面をスライドすると昔と今の街の風景が同じ構図で比較できるアプリ

 

街の記憶こそが、私たちが残す最大の地域資産だという考えのもと、押し入れに眠る写真を誰でも楽しめるアプリで配信するサービスを作りました。

各地で写真を取り込むイベントなども行なっています。写真をもってくるのはお年寄りですが、今の写真を撮影するのは地元の高校生です。そのため、このイベントが各世代の交流も生んでいます。真の地域活性は世代間の交流にあると思っています。
また各地域へのローカライズもしやすい仕組みでつくられており、神奈川県横須賀市、福井県鯖江市、愛媛県今治市等で導入されています。

↓今の写真と昔の写真の比較デモ。風景だけでなく人の今昔しているのに注目!

各地でローカライズしやすい仕組みといってはいるものの、5374.jpなどに比べるとまだまだハードルは高い気がしています。

 

 

 


 

③おもカジ by ものぐさ6(生駒ハッカソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/3472

センサやネットワーク情報を用いてPeppar君が家事のタイミングをお知らせします

 

主婦が幸せに暮らせる街ランキングで関西2位の生駒市は、生駒の課題、移住者を増やすために、子育て支援に続き、家事のサポートにも乗り出しました。対応しているサポートは、冷蔵庫開閉によるレシプ&レストラン検索や、天気予報+洗濯機の稼働情報+洗剤購入案内などの11種類。

例えば、Peppar君に冷蔵庫の中の食材を回答することで「楽天レシピ検索」にかけておすすめを提案します。

↓冷蔵庫の中を食材を答えると、Pepperが献立をおすすめしてくれるデモ

 

 

 


 

⑤誰でも簡単にモバイルスタンプラリーをつくれるサービス「RALLY」(CIVICTECH for Business賞)

http://hacklog.jp/works/5289

スタンプラリーを無料で簡単に作れ、データ集計もできちゃいます

 

使いやすい管理画面から対象スポットを登録するだけ。台紙の配布も不要なので最短5分でリリースできます。デザインも簡単に変えられます。モバイルスタンプラリーだから集計も簡単。分かりやすいダッシュボードから実施状況をグラフで確認できます。Freeプランなら0円で利用可能。気軽にスタンプラリーを実施できます。Proプランなら詳細なデータ分析が可能です。
ローカルアイドルを活用した商店街活性化イベントの一環としても使われた際には、売上にも貢献したとのこと。

↓デザインも簡単にかえられるよ!のデモ

アプリではなく、サービスとして提供したのは、街の人もIT活用できることを訴えたかったためとのことでした。

 

 

 


 

⑥飯テロ金沢 by メシテロリスト

http://hacklog.jp/works/3141

金沢の食の魅力をツイートしまくる飯テロbot

 

金沢の食の飯テロをツイートしまくって、見た人が金沢に来たくなるようなbot “ぶー隊長”。お腹がすいていそうな時間帯を狙って,金沢の魅力をぶつけることで、フォロワーの記憶に居座ります。そして、時々金沢の歴史や名所についてつぶやき(ぼけ)ます。

写真はぐるなびの口コミAPIを利用。口コミで投稿するぐらいなので、写真は自然と美味しそうなものばかりになります。

↓こんな飯テロが投稿されます。

 

 

 


 

⑦Spaada(スパーダ)- 日本全国の地域を診る by microbase

http://hacklog.jp/works/5420(オープンデータ賞)

高精度エリアレポーティングサービス

 

「見たい場所」の「見たい情報」を即座にわかりやすく確認することができます。

e-Statを活用した地理情報データ(人口統計等)を用いており、独自のアルゴリズムにより、ミクロなスケールの地理情報データを推定。容易に日本全国のエリアレポートを作成・分析することが可能です。

↓動作デモ

 

 

 

 


 

⑧ふむふむ by 市川電産(オープンデータパートナー賞)

http://hacklog.jp/works/4665

街の伝統・歴史物をみんなで音声ガイド化するシステム

 

街の歴史を残したいけど、残す方法が分からない、システム導入は大変、という方たちと共に住民みんなで作ることができるシステム。事前に、緯度経度と紐付けたiBeaconを用意。施設に設置し、音声で情報を登録します。登録された音声は、文字として保存されます。
niftymobilebackend、voicetextAPI、音声認識APIなどを利用。神戸市、金沢市、水戸市に関してはオープンデータを利用してデータベース化済み。

 

 

 


 

⑨まったりセンサー (オンライン審査通過作品)

http://hacklog.jp/works/4818

公共施設の雰囲気について音量とWi-Fiの揺らぎを活用して見える化するアプリ

 

IoTを利用して、その場の雰囲気を可視化し、市民の方に広く発信するセンサーアプリ。 その場の雰囲気を検知するため、周辺の音量に加え、人が動いたときにWi-FiのRSSI(受信信号強度)にブレが出る特性を使いました。この2センサーを組み合わせることにより、カメラなどの映像を使わない、プライベートに配慮しながらその場の「空気」をWEBブラウザ上に可視化し、市民の方が気軽に確認できるようになりました。

↓会場を巻き込んで騒がしくし、音量によって数値がかわるデモ?

最後の動画が結構笑えますw。何かの宗教団体か!

 

 


 

⑩One button by 会津one(会津ハッカソン代表作品)

http://hacklog.jp/works/4150

ボタンをつかい、互助を自然に誘発させるアプリケーション

 

ボタンを押すと、コミュニティバスを呼び、もしかしたら目的地についでに送迎してくれるご近所さんが見つかります。 ボタンをおしても反応が無い場合は、電話がかかってきて(Twilio)、タクシーによる代替等につなぎます。

誰かを呼ぶのはハードルが高いですが、基本的にはコミュニティバスを呼ぶためのボタンなので、心理的ハードルを下げています。また通常であれば、それぞれ(コミュニティバス、ご近所さん、タクシー)に連絡しなければいけないので3回連絡すべきところを、ボタン一つですませてます。

 

 

 

■講評

最後に審査員のみなさまから講評をいただきました。

 

・柴田氏

40分たって結論がでず…。見事に3人の押し作品がわかれました。つまりどれもよかったということです。CIVICTECHって明確な指標がなく、3者3様で無限大でということに気付かされました。

 

 

・東氏

アイデア、完成度、デザイン、CIVICTECH度で評価しました。その中でもCIVICTECH度という視点を重要ししてくださいといわれていました。 私からみたところCIVICTECHは課題を持っている人だけでもだめ、技術だけでもだめ。他の人の励みになるような取り組みがいいのではないのか?と思っていました。作るものをオープンソース上で公開して横展開などを最初から考えているといったもの、行政の人と一緒にやっているところなども評価して選ばせてもらいました。

 

 

・福島氏

いろんな形のCIVICTECHの形があるのを感じました。本当にみなさまいい作品で紙一重でした。お祭りデータセンターを選んだ理由はデータ作りからCIVICTECHという視点。イベントではなくお祭りなんだというところにも共鳴しました。

 

 

最後はみんなで集合写真!(会津と生駒の法被がいいね!)

 

今回は会津、生駒、金沢、神戸、富山、千葉、鎌倉、徳島と、様々な地域から発表のために駆けつけていただきました。
みなさま、お疲れ様でした!

今回のプレゼンテーションのグラフィックレコーディングはこちら。

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イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/897378

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157658640168803

蛇足

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講評でもおしゃっていましたが、今回の審査は、審査員の方々それぞれ全然違う点を評価し、票が割れ、審査に40分もかかったとのこと。

CIVICTECHはまだまだ人によって捉え方が違う概念。

本当にMAの中でこのCIVICTECHだけは特殊だなーっと改めて思いました。カテゴリ賞の中にビジネス賞もあるしw。

プロダクトだけでなく、作品ができる「過程」こそが評価される部門賞な気がします。

 

それはそれでいいと思うのだけれど、ただ、それだとまたCIVICTECHの幅を狭めているような気もしています。純粋に作ることが好きなエンジニアがCIVICTECHに触れる機会を作れたらいいなーと思っていて、それにはまた違う切り口のカテゴリ賞というものが必要になるのかな?
それとも、オンライン審査やハッカソンから勝ち上がってくる作品がそれに概要するのだろうか?

今回も本当にいろんなタイプのCIVICTECH作品が発表になったと思うし。

MAでは、過去に技術先行で考えたアイデアが評価され、その作品を継続することで、CIVICTECHと接したり、向き合うきっかけになった人を知っています。MAにしかできないCIVICTECHへの貢献って、なんだろう?そんなことをものすごくかんがえた部門賞決勝でした。(まだ答えはないけれど)

 

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